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おもらし転生【プロローグ】

おもらし転生
04 /10 2017

○月△日□曜日 何処かのTV局
ニュースキャスター「続いてのニュースです。昨日、○○バスが△△谷に転落するという事故が発生しました」









目が覚めた。
見渡す限りほぼ真っ黒な景色に松明の明かりがついた異様な空間。
気が付いたら体が小さくなっていた。
・・・・・というか体が火の玉みたいになっていた。
そして僕の周りにも火の玉がたくさんあった。

「なにこれ!?どうなってんの!!?」

僕が混乱しているところに後ろから声をかけられた。

「キミ、目が覚めたんだ」

声の方向へ振り返ると、神々しい光を纏った女性がそこにいた。



「唐突だけど、キミ、死んだのよ」






「はい?」

「まあ、あまりにも一瞬の出来事だったから自覚できないのはしょうがないわよね」

女性からのあまりにも突拍子もない発言が僕には全く理解できなかった。

「っていうか、なんで俺が死んだなんて分かるんだよ!!?どうせハッタリだろ!!?」

そうだ、これはおそらく悪い夢か何かだ!今すぐ目を覚ませ!

「残念ながら、これは現実よ。キミも死んだ時の記憶はあるでしょ?」
「はあ!?そんなもんある訳ないだろ!!第1俺はバスに乗って、眠気に身を任せて起きたらこんなところにいたんだよ!!」

そもそもこんな非化学的なことある訳・・・なんて思っていると、隣から「ぅぅん・・・」と呻き声が聞こえた。

「・・・・・・火の玉が・・・・火の玉から・・・声が、聞こえた?」






「うーん、ここは?」
「ようこそ、死後の世界へ」

女性は僕とは違う火の玉に同じような説明をした。

「そっか、やっぱり僕・・・・・死んだんだ・・・」

・・・・・・・は?

「いやいやいや!?君、何言って・・・」
「これでわかった?」

僕の言葉を遮って女性が僕に聞いてくる。

「いやいや、何一つわかってませんから!!!ていうかわかりたくないですから!!!!そもそもなあ!!」
「「「「「ぅぅぅんっっ」」」」」
「ヒッ・・・!!?」

僕は女性に色々言いたいことがあったが、火の玉達が一斉に呻き声をあげたので思わずビビってしまった。

「あれ、なんで私・・・・死んだんじゃ?」
「おいおい!どうなってんだこりゃ!?」
「ぎゃー!!?火の玉が喋ってるし、自分も火の玉になってるううぅぅぅっっっ!?!??!!」
「え゛っ゛!!!?!!?!?」

火の玉達の反応に僕は固まった。

「これで信用する気になった?」

女性の言葉はもう僕には届いてなかった。






「つまりここは、死後の世界で貴方は僕達の世界で言う【神様】の様な存在、ってことでよろしいんでしょうか?」
「あら、最初の頃に比べて随分と聞き分けが良いのね?」
「聞き分けが良いというかなんと言うか、もう単純に何も考えたくないし、何も考えられないんだよ・・・」

要するに僕の頭はパンクした、という訳だ。

「ふーん。まあ、なんでもいいわ」

この人、自分から話題振ってふーんで済ませたよ。







「とりあえず、キミはどんな来世を迎えたい?」






「流石に不慮の事故で亡くなった人間に、問答無用で次の人生を送らせるよりもせめて少しぐらい選択権は用意してあげなきゃフェアじゃないかなって思ったからよ」





「容姿や年齢、場合によっては性別その他色々も変えてもらうわ」
「そもそもなんで容姿とかまで変えなきゃいけない?元通りに転生さえしてくれればいいだけじゃないのか?わざわざ変える必要は・・・」
「あるのよ」
「・・・・どうして?」


「前回の肉体はね、例えばね、車の修理と同じでね、役目を終えた肉体はとりあえずは悪い部品と良い部品の交換が必要になるの。そしてその修理に余りに時間が掛かるし、なによりも修理を待っていたら魂が先に転生しちゃうから前回の肉体は自動的に連続で使えない、というシステムなのよ」
「へー」

正直分かりにくい説明ではあったが、わからないことはないので適当に相槌をうつ。

「他に質問は?次もまだまだ控えてるからあまり時間は掛けられないけど」
「・・・いや、もう大丈夫だよ」
「あ、それと念のために言うと、転生したらここでの記憶を含んで【貴方の記憶】は消えてなくなるわ」
「・・・」
「悪いけど、それが世界のルールだから、謝ることもできないし、そのつもりもないわ」
「・・・・・」
「もっと言うと、【今までの貴方そのものの完全な死】としても受け止めてもらうことにもなるけど、大丈夫?」
「平気・・・とは、言えないけど・・・仕方ないんだよな?」
「ええ、そうよ」
「なら・・・・・・しょうがないか・・・」
「・・・お話はここまで。さあ、そろそろ答えを聞かせてもらうわ」

僕は・・・僕の答えは・・・・・






「それじゃあ、それぞれの新しい肉体に宿ってもらいましょうか」

僕らはそれぞれの新しい肉体へ近づいて行く。

「俺が一番乗りーー!!!」
「あーーっ!!?ずるいぞ!!まてー!!」

何人かが前の方で揉め始めた。

「拙者はやはりあのイケメンにするダスぅ!!」
ブヒイィィィィッッ!!!

「ちょっと!?暴れないでよ!!!」

だんだんごちゃごちゃとし初めてきた。その辺りには僕の肉体もあるから喧嘩しないでほしい。

「すいませーん!どいてくださーーい!」

「うるさいダス!あっちいけダス!!」
ブヒイィィィィッッ!!

僕は他の火の玉に突き飛ばされた。というか質量あるんだな火の玉・・・なんて考えている場合ではなかった。

「え?」

僕が突き飛ばされた先には女の子の肉体があった。

「ヤバッ!!?」

僕は女の子の肉体にふれた。その瞬間、僕の体は取り込まれていって・・・・

「まっ!?!待って!!!!」

僕の叫びも虚しく肉体と魂はーつになって

「・・・・・えーっとぉ、新しい人生に幸あらんことを切に願います?」

神様の一言の後、床に大きな穴が開いて・・・

「わぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!?」

僕は落ちていった。こうして【僕】の人生は幕を閉じた。








「・・・て、・・きて、」
「・・・う・・・・うううっ・・・ん」
「起きてくださーい!!」
「・・うーーーんっ、フワァーッッ・・・」
「おはようございまーす、高城さん、ホームルームももう終わって下校時間ですよー」

みつあみとメガネの女の子が【高城】と呼ばれた机で眠っている女の子を起こす。

「あー、良く寝た。いつも起こしてくれてありがとう、斉藤さん」
「いえいえ、友達として当然のことをしたまでですよ」
「さてと、今日はどこかへ寄っていく?」
「ううん、今日は真っ直ぐに家に帰ろうかなって思ってるよ、最近少し発奮しすぎてお小遣いが微妙なラインに突入したからね」
「あははー、私、少し連れ回しすぎた?」
「正直言っちゃうと、少しね?」
「ごめんねー、今度はちゃんと自重するね。」
「ううん、気にしないで。私も調子に乗ったところがあるから」
「そういってもらえると助かるよー」

時刻は15:45を指していた。

「それじゃ、帰ろうか」
「うん!」

二人の少女は帰り支度をした。








「ただいまー!」
「お帰りー」
家に帰るとすぐに適当な格好に着替える。
「お母さん、今日は公園に行ってくるねー!」
「あんまり遅くならないようにねー」
「はーい!」



私は高城 日向(たかしろ ひなた)、今を生きる普通の高校1年生です!
昔から1つの場所にとどまるのが苦手な私は毎日のように色んな場所に行ったりします。
今日は家からそう遠くない公園に来ています!特に何をするわけでもないですが、適当なベンチに座ってのんびりとするのが私の小さい頃からのお気に入りの遊びだったりします!





「あー!ひなたおねえちゃんだー!」

私がのんびりとしていると聞きなれた女の子の声がしました。

「こんにちは、まひるちゃん」

家のご近所さんのまひるちゃんという小学1年生の女の子です。

「こんにちは日向ちゃん」
「こんにちは聖奈(せいな)さん」
「聖奈さんだなんて、おばさんでいいのに~。」
「いや、聖奈さんまだ29とお若いですし、なにより綺麗だからおばさんだなんてそんな恐れ多いですよ・・・」

どうやらお母さんである聖奈さんと一緒に公園に来ているようです。

「ねえねえ、ひなたおねえちゃん!」
「どうしたのまひるちゃん?」
「一緒にお城を作ってー!」

私が公園でまひるちゃんと遊ぶときは高確率で砂の城を作るので、

「いいよー♪」

二つ返事で了承しました。

「やったー!!!」

まひるちゃんが本当に嬉しそうに喜んでくれてこっちも心が暖まります!

「お城を作るのはいいけどあまり大きいのを作ろうとすると遅くなるから簡単な城にしなさいよー」

ベンチに移動した聖奈さんが声を掛ける。

「はーい!!」

まひるちゃんの元気一杯の声が公園に広がる。ここでふと私の体に電流が走った。
(・・・トイレに行きたい)
居眠りしてからから今までトイレに行かなかったため、尿意がかなり貯まっていた。

「あ、あの・・・まひるちゃ・・・」
「ほら、お城作ろう!」
「あ・・・う、うん」モジッ
(まあ、あとちょっとぐらい、大丈夫だよね?)

この時の選択がまさか私の人生の大きな分岐路になるなんて想像もつかなかった。




「まひるー!そろそろ帰るわよー!」
「はーい!!」
「(やっ、やっと・・・トイレ、に・・・行け・・・)」モジモジ
「(!!!?!?!)ひゃんっ!?!!?!」ジワッ・・・

油断してちびってしまった。

「お、おねえちゃんだいじょうぶ!?!」

さすがのまひるちゃんにも気付かれるぐらい私は我慢していた。

「ママー!!おねえちゃんが!!」
「日向ちゃん!大丈夫!?」
「ト、トイレ・・・トイレ、トイレ行きたい!」

私は我慢に精一杯でもはやトイレに行きたい以外に何も考えられなかった。


ほどなくして私はトイレを見つけた。

「(やっと・・・やっとトイレに・・!)」

それは希望を見つけた瞬間だった。愚かにも私は油断して全ての力を抜いてしまったのだ。そしてそれは私の長いようで短かった我慢の終わりを呼び込んだ。







ジョロッ・・・ジョロロッ・・・・・・
しぃ~~~~~~~~~~ッ










あの後聖奈さんのおかげで他の近所の人に私の粗相がばれることなくお家に上げてもらった。


「日向ちゃん、貴方のお母さんには家の子が服を汚した、ということにしておいたから、その、元気だして、ね?」
「・・・・・・・」
「おねえちゃん、わたしのせいでごめんね・・・」
「・・・・・・・」

私は今も頭の中が真っ白になっているので、なにを言えばいいのかわからなかった。
私が黙っていると聖奈さんがとんでもない発言で均衡を抉じ開けてきた。

「取り合えず、着替えない?」
「・・・・・」
「濡れたままだと気持ち悪いでしょ?」

そう言って聖奈さんは私のスカートを脱がせた。

「な、なにを!!?」

これには私も驚きを隠せなかった。

「せめてもの償いの意味を込めてって思ったんだけど・・・」
「そ、それは・・・・その・・・恥ずかしいですし、何よりちゃんとトイレに行かなかった私が悪いですから・・・その・・・」

私が言葉を繋ぎあぐねていると、まひるちゃんから驚くべき言葉が出てきた。

「だったらわたしがおきがえさせてあげる!」
「まひる、ちゃん?」
「だって、わたしのせいでおねえちゃんがはずかしいおもいをしたのに、わたしだけなんにもできないなんてやだ!」

それは小学生とは思えないほど頼もしい言葉だったが私にとっては残酷な罰にしか感じられなかった。

「私からもお願い出来ないかしら?」

聖奈さんも頼みこんでくる。こうなってしまえばもはや逃げ道はなくなってしまったも同然だった。




「おねえちゃん、ぬがすね」

まひるちゃんは私のショーツに手を掛けると、グショッ、と嫌な音が鳴った。

「うぁっ」ジワッ・・・

私は泣きそうになった。

「だいじょうぶ、だいじょうぶだから」

まひるちゃんは私に優しく声をかけてくる。そのままゆっくりとショーツを脱がしてくれた。

「おまたふいてあげるね」

そういって私の秘所にタオルを当てて拭いてきたのだ。

「そ、それは自分でやるから!!」

そこまでされると私の残った自尊心が崩れてしまいそうなので止めようとしたが、思ったよりも上手に拭いてくれていたので、止められなかった。そしてまひるちゃんは私の心にトドメを刺す言葉をはなった。

「ごめんね、わたしのせいでおまたをこんなにびしょびしょにしちゃって・・・」

まひるちゃんにとっては善意での謝罪だったのだろうが、その言葉は私の自尊心を確実に破壊してしまった。

「うっ、ううぅっ、うわああぁぁぁぁあああぁぁああん!!!!!!」

自分より年下の女の子に着替えさせられている恥ずかしさからか、粗相をしてしまった悔しさからか、あるいは他に理由があるのか、いずれにせよ、私はついに堪えきれずに大泣きしてしまった。




「うわぁ、これはなんというか、流石に可哀想だな・・・」

あの後少し心配になった私は下界に降りて高城さんの様子を観察していた。そして観察から間もなく、彼女は不運に見舞われた。

「バス事故で予期せぬ死を迎えて、転生してからいきなりおもらしとは・・・流石にこんなに不運な子には何か特典を与えてあげようかしら?」

とりあえず私は寝ている高城さんの様子を見てみる。

「グスッ・・・ごめん、なさい・・・・」
「・・・・」

夢の中でも彼女は苦しんでいた。

「うん!やっぱりちょっとだけ助けてあげよう!転生したばっかりでこんなに苦しんでいるのに放っておくのはフェアじゃないよね。神様はあくまでも【人生を切り開くのは自分達でどうぞ】ってスタンスだけど、そこに至るまでのSTART Dashぐらいはサポートしてあげなきゃ!そうと決まれば、高城さんの夢の中に突撃だー!!」

神様は何でもアリなのです!そのため、他人の夢に飛び込むのもお手の物なのです!







気が付くと真っ白な空間で体が宙に浮いていた。
目の前には神々しい雰囲気の女性が私と同じく宙に浮いていた。

「こんばんわ高城さん」
「こんばんわ、えーっと、あなたは?」
「私は神様よ」
「・・・神様?」

正直展開がいきなり過ぎてついていけない。変な夢を見ているものだ・・・

「そう。唐突だけど、キミにちょっとしたプレゼントをあげるわ!」

私がぼーっとしていると、目の前の神様がいきなり私にプレゼントを与えると言ってきた。

「プレゼント?」
「ええ。今からランダムでキミに超能力をプレゼントするわ」
「はあ、でもどうして私なんですか?」
「(わざわざ本当の理由を話す必要はないわよね?そもそも言ったところで理解してもらえないだろうし)・・・・・まあなんとなくキミが不幸そうなオーラを纏ってるから、かな?」
「はあ・・・」




「それよりも、いきなりだけど超能力をプレゼントするわね!」

えいっ!!という掛け声と同時に神様の神々しい光がさらに輝いて・・・・・・








「日向ー!起きなさーい!朝ごはんよー!」
「・・・う・・・ううん・・」

お母さんの声に目を覚ます。それにしてもさっきは変な夢を見たなあ・・・超能力だなんて、まあ使えたら人生楽しくなりそうだけど、でも今だって十分に幸せだ。超能力がなくたって普通の学校生活があるんだから!

「・・・昨日はちょっと失敗しちゃったけどそれもまた人生!今日も人生を楽しんでいきましょー!おーー!!」

私は掛け声と同時に自分の部屋を出た。今日はいいことがありますように!









「私に出来るのはここまでよ。後は自分で頑張って人生を切り開いてね、高城さん!」
「!!?!」

昨日夢に出てきた神様が私を応援してくれている、なんとなくそんな気がしました。

「今日はきっと、いいことがありそう!」

誰に言うでもなく、一人で小さく呟き、元気を注入した。
そしてこの日から、私の日常の中に非日常が入り交じった新しい人生の始りになることを私はまだ知らない。


今回は私がPixivに投稿している連載物の【おもらし転生】、そのプロローグを少しだけアレンジして投稿しました!如何でしたか?


ブログを始めたばかりでまだまだ正式な活動方針という確固たるものがありませんが、良ければ応援、して欲しいなぁ・・・(小声)
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