大きな世界地図

おもらし転生
04 /18 2017


ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピッ



カチャッ!!


目覚ましのスイッチを叩き、目を覚ます。
どこにも濡れた感触はなかった。
今日は久しぶりにおねしょしてません。
久しぶりに目覚めの良い朝を迎えました。

「さて、今日は高城さんと遊園地に行く日でしたね。割と早めに集合なので今から支度しないと」

高城さんというのは私のおねしょ癖を知っているクラスメイトで、とにかく口の軽い人なのです。
私のおねしょ癖をばらされまいと口封じのために遊園地のチケットで買収しました。

「本当なら今日はゆっくりと本でも読んで過ごそうと思ってたのに・・・」

まあ、やらかしたものは仕方ないので愚痴もほどほどに準備に移りましょうか。





「おーい!愛佳ちゃーん!こっちー!」

意外なことに、駅には高城さんが既にいました。

「だって今日は愛佳ちゃんとの初デートだよ!待たせる訳にはいかないでしょー!」

まだ何も言ってないのに、エスパーか何かですか?とにかく集合したので遊園地に向かいましょう。



「まずはゆっくりコーヒーカップに乗って、メリーゴーランドに乗って、遊園地ならお化け屋敷やジェットコースターも外せないかな。それからそれから!!」
「あまりはしゃがないで下さい。一緒にいる私も恥ずかしいです」
「えへへ~~、ごめんごめん♪」










どれぐらい時間が経ったのでしょうか。気付けばたくさんのアトラクションに乗ったと思います。そして、

「あ、愛佳ちゃん、トイレまで後少しだから、頑張って堪えて!」
「ぅぅぅっ・・・」モジモジ・・・

私は今すごくトイレを我慢しています。

(普段ならこんなミスしないのに!!)

私は結構トイレを我慢できる体質なのでそれが仇となった形で追い込まれています。



「あっ!あれ!!」

高城さんの言葉に私達はトイレを見つけました。

「頑張って愛佳ちゃん!これがラストスパートだよ!」

高城さんに支えてもらいながらなんとかトイレに着きました。

「えっと、服、脱げる?」
「な・・・・なん、とか・・・」
「わかった!じゃあ私、外で待ってるね!」

そういって高城さんはトイレから出ていく。

私はスカートとショーツを脱ぎ、トイレに座る。

(ま、間に合った~~)


ジョワアアアア~~






ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピッ




目覚ましが私の部屋に鳴り響く。
だけどそんなの気にしている場合ではない。
お股と背中にぐっしょり・・・と濡れた感触
部屋中に漂うアンモニア臭
そしてベッドには大きな世界地図・・・

「ハアッ・・・また今日もおねしょしてしまいました。しかもあんな妙にリアルな夢まで見るなんて、あんなの夢の中だなんて思わないじゃないですか・・・・・」グスッ

今日は久しぶりにおねしょしてないと思ったのに現実はまた世界地図を作ってた、なんて流石に泣かない訳ないじゃないですか。

「ぅぅっ・・・日向と遊園地に行ったのは昨日のことでした・・・」グスン








少し時間が経って、心に余裕が出来てきた。いつまでもメソメソしてる訳にもいかないので、とりあえず風呂場に行き、濡れたパジャマ等を脱衣籠に放り込む。

「とりあえずシャワーを浴びよう・・・」

もうすっかり馴れてしまったこの習慣。
もしかしたら一生付き合わなければいけないのかと思うと憂鬱になってしまいますが、今はただいつかその内治ることを祈って前を向いていこうと思います。


「(この無駄なポジティブシンキングも日向と仲良くなった影響でしょうか?だとしたら日向にはたくさん感謝しないとですね)・・・ふぅっ、さっぱりしたし、今日も1日頑張りましょう」




エピローグ

「ううっ、あんな解りやすいところに私の世界地図が・・・・」///
ベランダには愛佳ちゃんのおねしょ布団が堂々と干されてあり、近所の人達には丸見えです。






「愛佳ー、行けるー?」
「ううっ、大丈夫ですっ・・・」///
「じゃ、行こうか?」
「はいっ・・・」
「「いってきまーす!」」
「はーい、いってらっしゃーい」

愛佳ちゃんと一緒に家を出たもう1人の人物はどなたでしょうか?







「久しぶりですね。兄さんとこうして一緒に学校に行くのは」
「そうだな。高校に入って始めてか?」
「ですね」

どうやら愛佳ちゃんのお兄さんのようです。
「大学はどうですか?」
「んー、まあ、授業が面倒だな」
「面倒って・・・」
「愛佳は?俺がいないのが淋しいとかは?」
「・・・・ありませんよ」////
「(顔が赤いのがバレバレなんだが、言わないでおいたほうが面白いし、いっか)」

どうやら愛佳ちゃんはお兄さんのことが大好きみたいなようですね。

「愛佳はどうだ?高校、楽しい?」
「はい!最近友達が出来たんですよ!」
「へー!そりゃよかった!」
「高城 日向っていうんですけど、彼女ってば~~で、それから~~~~」
「(愛佳にもちゃんと友達がいるみたいで一安心だよ。俺がいなくても大丈夫そうだ。まあでも、本音いうと出来ればずっと兄離れしないでくれると嬉しいんだけどなぁ、なんてな♪)」

兄妹仲良く話をしているとあっという間に駅に着いた。

「んじゃ、ここでお別れだな。俺は○○線だし。」
「ではまた家で、いってきます。」
「愛佳!」
「はい、なんですか?」
「・・・学校、楽しんでこい!」
「はい!」

今日も愛佳に良いことがありますように。
愛佳ちゃんのお兄さんは密かにそう願いました。世界で1番大切な、愛する妹の為に。

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