遊園地での出来事

おもらし転生
04 /17 2017


現在6限目の授業中、頭の悪い私にとっては退屈以外の何物でもない時間

「ねえねえ日向」
「何?どうしたの?」

・・・・・なんて考えていると、隣から私の親友である斉藤 楓ちゃんが話かけてきた。

「今度の週末にメンバー集めてソフトボールでもしない?」
「また唐突な・・・どうしてなのさ?」
「前の体育の時のホームランが気持ち良かったから!」
「また雑な理由で・・・」

私は苦笑いしか出なかった。いかにも体育会系の話を振ってくる彼女ですが、見た目はむしろおしとやか、というかクラスでも大人しい感じの娘なのです。彼女のこのような一面をギャップというのでしょうね。

「ねぇ、ダメ?」
「・・・・まあいいよ」
「やったーー!!」





「雑談なら静かにやってくれませんか?」
「「ごめんなさい」」

私は後ろの席の愛佳ちゃんに怒られてしまった。

「そういえば・・」
「どうしたの?」

楓はふと思ったことを口にした。

「日向と岡さん、最近仲良いですよね?何かあったんですか?」
「・・・・はあ?どうして私とこのウザいのが仲良しに見えるんですか?馬鹿なんですか?」
「愛佳ちゃんヒドイ!!」ガーン!!
「そのオーバーリアクションやめてください。不愉快です」
「ええええっ!!?」
「ほら、そういうところが!」
「・・・・どこがですか?」

うん、私も今のやりとりは端から見たらとても仲良しさんがやるようなやりとりじゃないとは思うよ。でも楓っておばk・・・ゲフンゲフン、少し考え方が私達と違うからね。

「だって岡さん、以前は下の名前で呼ばれるのを拒否してたのに、今はそれがないじゃないですか!だから仲良しです!」

そんな些細な理由かい。だけどそれでふと思い出す。

「(そういえば愛佳って呼び方許されたのはあの日からだったよなぁ・・・)」
私は愛佳ちゃんと距離が縮まった出来事を思い出していた。














「しかしまさか私にこんな力が備わるとはなぁ・・」

皆さんこんばんは!私、日向のターンです!私、前に神様に超能力を授かる夢をみたんだけどね、それ、夢じゃなくて本当のことだった!どんな能力を授かったかと言うとね、自分の尿意を他人に転送する能力だよ!

「この能力があれば、いろんな娘のおもらしが・・・グヘヘヘヘェ」

私が妄想にふけっていると、ふとあることを思い付く。

「この能力、もしやおもらしだけでなくおねしょをさせることが出来るのでは?」

私は今画期的なアイディアを思い付いた!

「思い付いたはいいけど、誰におねしょしてもらおうかなぁ?」

やっぱり楓かなあ?

「でもあの娘おねしょしてもなんともなさそうな気がするんだよなぁ・・・それはそれでありだけど」

後楓は結構夜更しもざらだし私よりも寝るの遅いよね、多分・・・(学校であんなに寝てるし・・・)

「とりあえず楓はなしで・・・次は・・・」

ここで私はある女の子が頭に浮かんできた。

「もし、愛佳ちゃんにおねしょさせたら・・・・」









『・・・なんですかその目は?おねしょしたのがそんなにもおかしなことなんですか?ほら、笑えばいいじゃないですか、ほら・・・ほら!』グスン






「ふおおお!!!かわえええ!!!!」

愛佳ちゃん(妄想)のあまりの可愛いさに鼻血がもうダックダクです!

「さぁ愛佳ちゃん!私のためにおねしょしてね!尿意よ飛んでいけー!」



そして明日偶然を装って愛佳ちゃんのお家に遊びに行こう!!

「明日超楽しみー!!!」







「さて、さっそく愛佳ちゃんがおねしょしたのか確かめにいこう!」

ルンルン気分で朝早くから電車に乗り、愛佳ちゃんの家に向かった。え、場所わかるのかって?一応どの辺に住んでるのかは聞いてみたから、後は世界地図を干してある家を当たればきっと着くと思う。

「あっ・・・」
「・・・・・・・・えっ?」

住宅街を適当にぶらついていると、さっそく世界地図の前に立っている愛佳ちゃんを発見した。なにやら首からプレートを架けているようだ。

「はぁっ!!?!?たっ、たたたた」

おおっ!!?結構慌ててる!!罵声が飛んでくると思ってたからこの反応は予想外だった。

「とりあえず、プレートに何か書いてあるか見てみよう。えーっとなになに?」
「わあああっ!!だ、だめえええ!!!」
「私は今朝もおねしょをしてしまいました。これで今週6連敗です」
「」orz
「なっ!?!ななななっ・・・・」
「」orz
「可愛えぇーー!!!」ブハーッ!!!
「えっ!?高城さん!?」
(愛佳ちゃん、まだまだおねしょが治ってなかったんだね・・・////)


私は自分の超能力を使うまでもないぐらいの愛佳ちゃんのおねしょ癖を知り、興奮して鼻血を出しながら気絶してしまいました。






あの後愛佳ちゃんの家でお義母さん←おい!!
に看病してもらい、今日の出来事は他言しないと愛佳ちゃんに約束しましたが、それだけでは信用出来ない!と言われ、口止め料に遊園地のチケットを貰った。




そして翌日 08:30 ○○遊園地入場門前

「へぇーっ、高城さんは時間はきっちり守るタイプなんですね」
「まあね。見直した?」
「いえ全然。」
「ショックー!!」

今私は愛佳ちゃんと遊園地にいます。せっかくだから一緒に行こうと言ったら、

「嫌です」

と言われたので、

「おね・・・」
「行きます」

という形で誘いました。見事に成功しました。ちなみに愛佳ちゃんは今朝もおねしょしていたのでこれで今週は全敗したそうです。

「大体、私はこんな人がごちゃごちゃしてる場所が苦手なんですよ・・・」
「じゃあ適当な場所でのんびりする?」
「・・・・それじゃあ遊園地の意味ないでしょ?」
「そう?なら何か乗る?」
「・・・・ジェットコースターで」

んな朝っぱらから・・・と思ったが特に何がしたい訳でもないので素直に賛同しておく。

「(それに、なんだかんだ目を輝かせてるお姫様を見てるのは楽しいからね♪)」
「どうしたんですか?早く行きますよ?」
「わっ!?とと・・・ちょっ!?!愛佳ちゃん引っ張らないで!」


ジェットコースターにて

「ほら私達の番です!」
「そうだね」

私達はちょうど先頭に座る。

「楽しみです!!」
「・・・ホント、毒がなければクラスで1番人気になると思うんだけどなぁ」ボソッ
「何か言いました?」
「ううん、何でもない(ま、この笑顔を独り占め出来ることに優越感を覚えて胸にしまっておこうっと)」

遊園地のアトラクションよりも君と一緒に過ごせる時間が堪らない幸せなんだよ。っていつか言えればいいな。





なんて臭いポエムの後にめでたし。って締めるはずでしたが、今回それが出来ない大きなイベントが起こりました。

「ヒグッ・・・グスッ・・・うぇぇっ」

なんと愛佳ちゃんが泣いてます。

「と、とりあえずトイレに行こう。その、着替えなきゃだし・・・」

どうしてこんなことになったのかと言うと、あれはジェットコースターに乗っている時のことでした。



「私達ちょうど先頭みたいだね」
「1番スリルある場所ですね。高城さん、怖くておしっこを漏らすのだけは勘弁してくださいね。」
「あはは、善処するね♪」

愛佳ちゃんと軽口を交わす。

「楽しみです!」



『まもなく発車します』


ブザー音を合図にコースターは動き出す。
頂上を目指してゆっくりと上昇する。

「・・・」

あれ?さっきまではしゃいでた愛佳ちゃんが急に黙っちゃった。どうしたの?と聞こうとした時、コースターは頂上に着き、そこから急降下した。

「ぎゃああああああ!!!!!」

私は恐怖のあまり女の子にあるまじき雄叫びをあげてしまった。

「(良かったー!!さっき適当な女の子に私の尿意転送しておいてホント良かった!尿意転送なかったら間違いなくズボンびっしょびしょだった!!!)」

まあ、女の子がどうなったかは想像にお任せしますね。なんて考えていると、

シィィ~~~~~~~~~~ッ・・・

「(えっ!?おしっこの音!?なんで!!?私漏らしちゃったの!?でもさっき確かに尿意は女の子に飛ばしたし・・・)」

しかしすぐにおしっこの音は私のじゃないことが判明しました。



シャアアアアアアアッ・・・


なんと隣の愛佳ちゃんの股間からおしっこが溢れていました!

「~~!!?~~ッ!!!」

愛佳ちゃんは声にならない悲鳴をあげて必死にダムを止めようとしていました。しかし、一度崩れたダムを塞き止めるのはほぼ不可能なので、水溜まりはさらに大きくなっていきました。


ジェットコースターがスタート地点に戻ると愛佳ちゃんは周りの注目を集めた。

「おいあの娘おもらししてるぞ」
「ここは天国か!!」
「うううっ、うわああああん!!」

周りの目線と自身の失態による恥ずかしさのあまり、愛佳ちゃんが泣き出してしまった。

「と、とりあえず離れなきゃ!!人目につかないところ・・・探さなきゃ!」

こうして私達はとりあえず人目につかなそうな場所を探しました。今思えばどうしてこのタイミングでトイレに行かなかったのか、それほどに私の頭はパンクしていたようです。













「愛佳ちゃん、落ち着いた?」
「グスッ・・はい、なんとか・・・」

先ほどジェットコースターでおもらししてしまった愛佳ちゃんを個室に連れて、ほとぼりが冷めるまで隠れていることにしたのだ。
幸い、朝早くからの事態だったのでそれほど大きな騒ぎにはならないはずだ。

「・・・それじゃあ着替えとかタオルとか買ってくるから、悪いけど、少しの間ここにいてくれる?」
「・・・・は、い・・・」

一応返事はしてくれたのだが、不安から体が震えていた。
私は急いで買い出しに出た。少しでも早く愛佳ちゃんを助けたい。ただその一心で全力で足を動かした。








高城さんが行ってしまい、私は1人トイレの中で待機していました。

「・・・気持ち悪い」

おもらしで濡れた衣服が体に貼り付く感覚が不愉快だったのでとりあえず全部適当に脱ぎ捨てる。そしてトイレットペーパーで体全体を拭き取り、水分を含んだトイレットペーパーをトイレに流した。

















「ハアッ・・・おねしょだけじゃなくてとうとうおもらしまでするなんて、本当に小さい子供みたいで、嫌になってきます・・・」

おねしょだって本当は小さい子供だから許されることなのに・・・・・昔から中々成長しないこの体も相まって近所の人達には小さい子供扱い、おねしょも仕方ないなんて言われる始末。そんな周りが嫌いで子供扱いはやめてほしくて、色々努力してきましたけど、

「もう限界です。・・・・・嫌だ・・・子供扱いでもなんでもして下さい。どうせ私なんて・・・」ポロポロ

私はまた泣き出してしまった。せっかく高城さんが落ち着かせてくれたのに・・・、

「きっと・・・高城さんも、私に愛想を尽かせて・・・・私から離れてしまう・・・」

高城さんはいつも私に声を掛けてくれて、私のことをちゃんとした同級生の女の子として接してくれた、大切な【友達】だった。

「どうしてこんなことになるまで気づかなかったんだでしょうね・・・」

理由なんてわかってる。私が素直じゃないからだ。
いつも変に意地張って嫌味ばかり言っても、彼女は変わらずに接してくれた。あの時から素直になれれば、友達だって認めていればきっと、【見捨てられずに済んだのに・・・】
後悔してももう遅い、この時は本当にそう思ってました。だけど【日向】は、そんな私を見捨てるどころか、私に優しくしてくれたのです。




コンコン・・・



私がネガティブになっていると、ノックの音が鳴る。

「・・・入ってます」

全く、日曜日とはいえ、まだ朝なんですから個室ぐらい他にも空いてるはずなのに・・・

「私だよ、日向だよ。その、入っていい?」

私は耳を疑った。だって、見捨てらたって思ったから・・・




「ごめん!その、タオルとパンツ以外、何も売ってなかったの・・・本当にごめんね・・・」
「どうして?」
「え?」
「どうして、私なんか放っておいて良かったんですよ!!だって私はいつも貴女に嫌味を言ったり誘いを断ったり、時々暴力まで振るったこともあるんですよ!!なのに、どうして私を見捨てないんですか!!!」

私はもう自分を抑えられませんでした。単なる八つ当たりなのはわかってましたが、それでも吐き捨てずにはいられませんでした。








「なんでって、そんなの友達がピンチの時は助けてあげなきゃでしょ?」

さも当たり前のように彼女は言い放つ。

「さて、この話はおしまい!今は着替えなきゃだよ。いつまでも個室にこもるのはマナーに悪いからね。まだ続きがあってもそれはここを出た後!それでいい?」

いっつも彼女は強引で・・・・
でもそれが、今はすごく頼もしかった。


「・・・・そうですね。でも着替えなんて、ないのでは?」
「うん。だけど、方法がないわけじゃないよ」
「・・・まさかまた濡れた衣服を着なきゃいけないんですか?」
「違う違う。こうするんだよ」

そう言って彼女は自分のTシャツを脱いだ。

「これ着て。私の臭いで不愉快かもだけど・・・ないよりマシだと思うから」




日向Side


私は愛佳ちゃんにTシャツを貸すことにしました。元々私が着ていた時点で1サイズ大きめであったため、愛佳ちゃんが着るとどうにかワンピースにも見えなくはない気がする格好になっていました。

ちなみに私は遊園地で売ってたTシャツを買って着ています。後になってこっちを愛佳ちゃんに貸すべきだったのでしょうけど、お互いにパニクっていたのでそれに気付いたのは遊園地を出てから。


「ごめんなさい、せっかくの休日を壊してしまって・・・」
「そもそも遊園地行きたくないって言った愛佳ちゃんを無理矢理連れてきたのは私なんだから、むしろ悪いのは私だよ?」
「ですが・・・」
「じゃあどうしてもって言うのならさ」
「?」
「お昼、一緒に食べよう。それから愛佳ちゃんの家で遊んでもいい?」
「・・・それでいいのなら」
「決まり!じゃあ何処でお昼にする?」
「○○駅のフードコートで」
「そうだね。そうしよっか」

こうして私達のドタバタとした休日は終了し、この日から愛佳ちゃんとの仲は深くなった。












「なにぼーっとしてるんですか?」
「はっ!?」

愛佳ちゃんの一声に私は一気に現実に引き戻される。

「もう授業終わりましたよ?」
「えええっ!?ノート全然取れてないよ!」
「自業自得です。泣きついてもノートは絶対に貸しませんよ」
「そんなぁぁぁ」orz
「それで、何をぼーっとしてたんですか?」
「え?ああ、ちょっと遊園地での」
「あー!あー!高城さん!私のノート貸してあげますから、その話はなしで!!!」
「えへへっ、ありがとう」
「?」

楓は何が何なのかわかってなかったみたいだけど、これでいいのです!だってこれは、私と愛佳ちゃんとの秘密の思い出なのですから。

「そうだ!今度のソフトボール愛佳ちゃんも一緒にy」
「お断りします。」
「ですよねぇ・・・」

相変わらず私が一方的に振られることばかりですが、それでも私達は仲良しなのです!

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